2017年9月15日金曜日

ウーム・ブロカントのソケットランプ

岡山の『ウーム・ブロカント』より、照明が届いております。もはや店内に馴染み過ぎて、ほとんど誰も商品と気づいてくれていないのだけど・・・れっきとした商品なんです。忘れちゃダメなんです。気づいてくれなきゃ困るんです。というか、なによりこのシンプルさとなにもかもが削ぎ落とされた最後の最後のミニマニズムにピンと来て欲しいんです。




ソケットの部分の素材がそれぞれで違うこのシリーズ。今回入荷のなかで特に個人的にいちばんおすすめは・・・なんといってもこのスケートボード。ヤバい。ヤバすぎるだろ、これは・・・。世のスケーターたちよ、こんなもんを見てしまって黙っていてもいいのか。ズルズルと滑ってるだけでいいのか。ああん? 俺は決してスケーターでもクレーマーでもトレンドセッターでもなんでもないが、この作品のヤバさに気づくくらいの鼻と舌は持っているよ。





そして新しく仕入れたこれ。陶器。黒と黒板色。キー!クー!! にくいね、このそっけない、もはや足す所も引く所もなんにもない、まっさらなこの表情。時代が一周も二周もまわりにまわっちゃって、もはやナチュラルでもゴシックでもニューウェーヴでもなき今、やっぱりここだろ!なシンプニズム。・・・なんて言葉あったっけか。



以前から個人的に好きなのがこのゴールドな真鍮。といって、決して主張しすぎず、かといってもちゃんと存在感もあって。例えば飲み会であまり自らしゃべらないのにただただそこにいるだけで緩やかな存在感はあるが、だからってあいつがいなくなると不思議なあなっぽこ感がある・・・そしてヤツはなぜだか女にモテる・・・がそれだけでなく同性である男にもモテるのだ・・・そんなもしかするともしかしてあの『ゴッドファーザー』のマイケル・コルレオーネのようなヤツというべきか。違うのか。





ガラスなんてのもある。そしてひねくれもののあなたが絶対ピピンとくるであろう青銅緑青。青銅を一点一点腐食させ、暗くて深い緑のワールドを追求した果たしてもうどこへ向かおうとしているのかもよく分からぬ作品世界。でも好きだ。ああ、好きさ。俺は好きなんだ。と、もうソケットのカバーがないミニタイプもあったり。これはこれでよい。君は君でよい。





そして見逃してはならぬ、このおもちゃのような廃材を使ったコードリール。なぜにこんなものを思いついてしまうのか、本当にウーム西原さんの頭の中を一回開けてみてみたいが、それもちと恐い気もする。世にDIYの精神は根付きも根付き、いまや誰もがハンズマンだといわれて久しいが、であるがしかし。そこから本当の意味での作品を立ち上げる勇士はそうそうはいまい。日曜日のお父さんとの確固たる厳しくて確かな線引きがここに在る。だって・・・この照明だって廃材だよ? なんでこんなにかっくいいの。ジーニアス !マッドネス!テンダネス!



考えてみればウームさんとはオープンしてからずっとのお付き合い。店内の什器でもお世話になっているし、ああ、いまでも想い出すオープン一発目の『オープンスタジオ』との合同展示会におけるあのインダストリアルライト。なんでもぶっ刺すという、もはやゲバラ的革命並みのこのダンチなレベル。ダンポールを開けた時のあの衝撃は生涯忘れられないであろう。しかも売れたもんなー、このシリーズ。こんなものを世に産み出せるひとをジーニアスと呼ばずしてなんと呼ぶのだ。



というわけで、台風も近づいて来ておりますが、お待ちしております。





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